在宅医療の今後を憂う
現在日本における高齢者の人数は約3,600万人、総人口に占める割合は28.9%となっています。
今後もさらに割合は高くなっていくことが確実なので国としては病院の役割を変え、地域の中核病院として
専門性を高め入り口部分の診療については在宅医療へ委譲する方針を示しています。
でも遅々として在宅医療が広がっていかない現状を目の当たりにしています。
理由として考えられるのは、
①病院の役割が変わらない。変えられない。
②在宅医療の人材不足
③患者の意識変革の遅れ
①については、医療業界はIT化もだいぶ遅かったので「変化」に弱い業界だと思います。
いまだに紙カルテ、FAX利用してますからね。
②の問題は在宅医療で働く医療従事者も高齢化しており、長期で働ける人材が不足している。
看護学校卒業後は病棟勤務。この流れを変えないといけない時期に来ているのではないでしょうか?
③最期を迎える場所は病院。8割の方が最期を病院で迎えている現状です。
病院の待合室がコミュニティスペースにならざるを得ないのは一定部分仕方ないかもしれませんが
病院の役割を明確にして、コミュニケーションは別の場所でとる。行政の仕事でしょう。
愚痴のようになりましたがこの10年で間違いなく日本の在り方は変わってきます。
その時々に合わせて変化に対応していかないと生き残れない時代になってきます。
取り残されるのが経済的弱者で合ったり、社会的弱者であるようであれば日本が培ってきた
助け合い社会がなくなります。そうならないことを切に祈ります。